野球肩
投球障害
野球肩治療は大阪市淀川区の野村鍼灸整骨院
野球肩の鍼灸治療・テーピング
野村鍼灸整骨院
大阪市淀川区西宮原1−6−36
電話 06−6395−3366
 投球障害
 投球の際、とくに上肢については日常生活ではあまり使用しない可動域での高速運動が行われています。下肢、体幹、上肢と徐々に加速しながらボールにエネルギーを伝えていく投球動作は、多くの投球を強いられたり、より速いボールを投げようと力まかせに動いたりすると、関節・靭帯・筋肉の生理的限界を越えようとすることがあります。投球障害
 一般的に投球障害を起こす原因として次のことがいわれています。

@使い過ぎ(オーバーユース)による組織損傷
A外傷によるもの
B小さな外傷の繰り返し
C先天的な問題があるもの(肩の不安定性など)
D個人のコンディション(筋力低下、筋緊張、疲労など)
Eフォームなどの技術的な問題

 しかし、その解決法として目的動作にあった滑らかな動きの獲得といった点に主眼をおいたトレーニングやコンディショニングについては、大きくとり上げることが少ないです。むしろ基礎体力として、個々の筋肉をターゲットとしたトレーニングの紹介が多いことが現状です。
 個々の関節・靭帯・筋肉が強いということは、障害を起こさないために重要な要因ですが、投球動作は一連の流れで構成されています。エネルギーの滑らかな伝達ができなければ、弱い部位に負担がかかり、その部分は生理的限界を越えやすく障害につながります。全体を引き上げるコンディショニング、その中でさらに弱い部分を強化するトレーニングを動作(パターン)を通して強化することが重要です。
 投球障害については様々に、原因・メカニズム・治療法などが紹介されています。
 肩障害の代表的なものとして、次の5つがあげられます。

@成長期の障害で9歳〜16歳で好発するリトルリーグ肩(上腕骨近位骨端線離開)
Aワインドアップ時の上腕骨大結節と関節窩後下方のインピンジメントやフォロースルー時の牽引力によって骨棘が形成され、周辺の関節唇損傷も引き起こされるベンネット病変(肩甲骨関節窩後下方の骨棘形成)
Bオーバースーローを強いられることで肩甲上腕リズムのバランスが崩れ、悪化すると神経切断にもつながり、棘上筋、棘下筋、」の麻痺に発展する恐れもある肩甲上神経障害
C肩峰と烏口肩峰靭帯から成る肩峰下面と肩峰下滑液包、腱板との間で生じる機械的ストレスによって生じる肩峰下インピンジメント症候群
D加速期・初期フォロースルー期・後期フォロースルー期に生じる牽引力や上腕二頭筋長頭腱に直交する力が加わることで発症しやすい肩関節窩上関節唇複合損傷


 いずれもアウターマッスルとインナーマッスル、内旋筋と外旋筋などのインバランスなどが生じ、肩甲上腕リズムの滑らかな動作が行えないために、炎症などが引き起こされることに起因します。肘関節の障害では、とくに加速期に生じる肘内側への牽引ストレスや外側への圧迫ストレスが原因で、外側では離断性骨軟骨炎、内側では内側上顆骨端線離開(リトルリーグ肘)、後方では肘頭骨端離開がおこります。また、変形性肘関節症や神経障害なども認めらます。手関節や指では、突き指や腱鞘炎などもおこります。投球動作により、上肢全体に対して 障害を起こす可能性があるということです。
 投球動作を考える時、もっとも動く肢体は上肢となるので、肩、肘、手関節などに注目がいってしまいますが、野球に関する全ての動作は腰部の激しい回転力が起因となって構成されています。これはハイレベルの野球選手の調査で、腰痛の自覚はかなりの高率で認めており、腰痛は野球につきものの障害であるとも報告されています。腰部の障害では、腰部捻挫や筋・筋膜炎、筋・靭帯付着部部炎、脊椎分離症・すべり症、椎間板障害などが好発しますが、これはフォームに起因することが多いです。よくみられる減少現象として、投球時に右投手の左足が踏み込んだ時(初期コッキング期)に坐骨神経が伸展され、梨状筋が伸展することで、坐骨神経が圧迫され下肢の放散痛を感じることがあり、椎間板ヘルニアと同じような症状をきたすことがあります。実際には、梨状筋の運動範囲の拡大を行うことで、その症状は緩和されます。腰部の障害なのか、下肢の障害なのかを判別できるかが重要になってきます。